コンクリート用語一覧
コンクリートとは、セメント、水、骨材、混和材料を練り混ぜて作る複雑な材料です。コンクリートや材料の種類、施工に関する用語を知っておく必要があります。ここでは、JIS A 0203:2019で定義されているコンクリート用語をまとめています。
[目次]
コンクリート
コンクリートの用語
用語 | 定義 |
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セメントペースト | セメント、水及び必要に応じて加える混和材料を構成材料とし、これらを練り混ぜその他の方法によって混合したもの、又は硬化させたもの。 |
モルタル | セメント、水、細骨材及び必要に応じて加える混和材料を構成材料とし、これらを練り混ぜその他の方法によって混合したもの、又は硬化させたもの。 |
グラウト | 空隙、目地、ひび割れなどの細かい隙間を充塡するために、注入用材料として用いるセメントペースト又はモルタル。 |
ポリマーセメントモルタル | 結合材にセメント及びセメント混和用ポリマー(又はポリマー混和剤)を用いたモルタル(JIS A 1171 参照)。 |
ポリマーモルタル | 結合材にポリマーだけを用い、充塡材及び細骨材を加えたもの。レジンモルタルとも呼ばれる。 |
ポリマー含浸モルタル | 浸透性重合性をもつモノマーを脱気後含浸させ、重合させたセメントモルタル。 |
コンクリート | セメント、水、細骨材、粗骨材及び必要に応じて加える混和材料を構成材料とし、これらを練り混ぜその他の方法によって混合したもの、又は硬化させたもの。 |
フレッシュコンクリート | まだ固まらない状態にあるコンクリート。 |
プレーンコンクリート | セメント、水、細骨材及び粗骨材だけを構成材料とし、混和材料を用いないコンクリート。無筋コンクリートを指す場合がある。 |
AEコンクリート | AE剤などを用いて微細な空気泡を含ませたコンクリート。 |
流動化コンクリート | あらかじめ練り混ぜられたコンクリートに流動化剤を添加し、これをかくはんして流動性を増大させたコンクリート。 |
レディーミクストコンクリート | 整備されたコンクリート製造設備をもつ工場から、荷卸し地点における品質を指定して購入することができるフレッシュコンクリート(JIS A 5308 参照)。 |
普通コンクリート | 砂・砂利、砕砂・砕石、各種スラグ骨材などを用いてつくられる、単位容積質量又は密度が2.3t/m3前後のコンクリート(JIS A 5308 参照)。 |
軽量コンクリート | 骨材の全部又は一部に人工軽量骨材を用いて、単位容積質量又は密度を普通コンクリートよりも小さくしたコンクリート(JIS A 5308 参照) |
重量コンクリート | 骨材の全部又は一部に重量骨材を用いて、単位容積質量又は密度を普通コンクリートよりも大きくしたコンクリート。 |
気泡コンクリート | モルタル又は最大寸法の小さな粗骨材を用いたコンクリートに、多量の気泡を含ませることによって、単位容積質量又は密度を小さくしたコンクリート。 |
高流動コンクリート | 材料分離抵抗性を損なうことなく、流動性を著しく高めたコンクリート。 |
膨張コンクリート | 混和材として膨張材を用いたコンクリート。 |
ポリマーセメントコンクリート | 結合材にセメント及びセメント混和用ポリマー(又はポリマー混和剤)を用いたコンクリート(JIS A 6203 参照)。 |
ポリマーコンクリート | 結合材にポリマーだけを用い、充塡材、細骨材及び粗骨材を加えたもの。レジンコンクリートとも呼ばれる(JIS A 1181参照)。 |
ポリマー含浸コンクリート | 浸透性重合性をもつモノマーを脱気後含浸させ、重合させたセメントコンクリート。 |
再生骨材コンクリート | 骨材の全部又は一部に再生骨材を用いたコンクリート(JISA 5021、JIS A 5022及びJIS A 5023 参照)。 |
無筋コンクリート | 鋼材などで補強されていないコンクリート。 |
鉄筋コンクリート | 鉄筋で補強されたコンクリート。 |
鉄骨鉄筋コンクリート | 鉄骨及び鉄筋で補強されたコンクリート。 |
プレストレストコンクリート | PC鋼材などによってプレストレスが与えられているコンクリート。 |
短繊維補強コンクリート | 短繊維で補強したコンクリート。 |
連続繊維補強コンクリート | 連続繊維補強材で補強したコンクリート。 |
プレキャストコンクリート | 工場又は工事現場内の製造設備によって、あらかじめ製造されたコンクリート部材又は製品。 |
セメント
セメントの用語
用語 | 定義 |
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セメント | 水と反応して、硬化する鉱物質の微粉末。一般にはポルトランドセメント、混合セメントなどをいう。 |
ポルトランドセメント | 水硬性のカルシウムシリケートを主成分とするクリンカーに適量のせっこうを加え、微粉砕して製造されるセメント。一般にはJIS R 5210に規定するセメントをいう。 |
普通ポルトランドセメント | 一般の用途に用いる汎用性のあるポルトランドセメント(JIS R 5210 参照)。 |
早強ポルトランドセメント | 強度の発現が、普通ポルトランドセメントより早くなるように調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210 参照)。 |
超早強ポルトランドセメント | 強度の発現が、早強ポルトランドセメントよりも更に早くなるように調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210 参照)。 |
耐硫酸塩ポルトランドセメント | 硫酸塩の侵食作用に対する抵抗性が、普通ポルトランドセメントより大きくなるように調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210 参照)。 |
中庸熱ポルトランドセメント | 水和熱が、普通ポルトランドセメントより小さくなるように調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210 参照)。 |
低熱ポルトランドセメント | 水和熱が、中庸熱ポルトランドセメントよりも更に小さくなるように調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210 参照)。 |
白色ポルトランドセメント | セメントペーストの色が硬化後も白色になるように、鉄分を少なくしたポルトランドセメント。 |
混合セメント | ポルトランドセメントに、高炉スラグ微粉末、シリカ質混合材、フライアッシュなどの混合材をあらかじめ混合したセメント。 |
高炉セメント | 混合材として、高炉スラグ微粉末を用いた混合セメント(JIS R 5211 参照)。 |
シリカセメント | 混合材として、シリカ質混合材を用いた混合セメント(JIS R 5212 参照)。 |
フライアッシュセメント | 混合材として、フライアッシュを用いた混合セメント(JIS R 5213 参照)。 |
アルミナセメント | 水硬性のカルシウムアルミネートを主成分とするクリンカーを微粉砕して製造されるセメント。 |
エコセメント | 都市ごみ焼却灰、下水汚泥などを、セメントクリンカーの主原料とする資源リサイクル形のセメント(JIS R 5214 参照)。 |
混和材料
混和材料の用語
用語 | 定義 |
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混和材料 | セメント、水及び骨材以外の材料で、コンクリートなどに特別の性質を与えるために、打込みを行う前までに必要に応じて加える材料。 |
混和材 | 混和材料の中で、使用量が比較的多く、それ自体の容積がコンクリートなどの練上がり容積に算入されるもの。 |
結合材 | 水と反応し、コンクリートの強度発現に寄与する物質を生成するものの総称で、セメント、高炉スラグ微粉末、フライアッシュなどを含めたもの。 |
ポゾラン | それ自体は水硬性をほとんどもたないが、水の存在のもとで水酸化カルシウムと常温で反応して不溶性の化合物を作って硬化する鉱物質の微粉末の材料。 |
フライアッシュ | 微粉炭燃焼ボイラの燃焼ガスから集じん器で捕集されるアッシュ(JIS A 6201 参照)。ポゾランの一種である。 |
高炉スラグ微粉末 | 溶鉱炉で |
膨張材 | セメント及び水とともに練り混ぜた後、水和反応によってエトリンガイド、水酸化カルシウムなどを生成し、コンクリート又はモルタルを膨張させる混和材(JIS A 6202 参照)。 |
ポリマーディスパージョン | ゴムラテックス又は樹脂エマルションに、安定剤、消泡剤などを加えてよく分散させ、均質にしたもの(JIS A 6203 参照)。 |
再乳化形粉末樹脂 | ゴムラテックス又は樹脂エマルションに安定剤などを加えたものを乾燥して得られる微粉末の材料(JIS A 6203 参照) |
シリカフューム | 金属シリコン又はフェロシリコンをアーク式電気炉で製造する際に発生する排ガスから捕集される非結晶の二酸化けい素を主成分とする球状の非常に細かい粒子(JIS A 6207 参照)。ポゾランの一種である。 |
混和剤 | 混和材料の中で、使用量が少なく、それ自体の容積がコンクリートなどの練上がり容積に算入されないもの。 |
化学混和剤 | 主として、その界面活性作用によって、コンクリートの諸性質を改善するために用いる混和剤(JIS A 6204 参照)。 |
AE剤 | コンクリートなどの中に、多数の微細な独立した空気泡を一様に分布させ、ワーカビリティー及び耐凍害性を向上させるために用いる混和剤(JIS A 6204 参照)。 |
減水剤 | 所要のスランプを得るのに必要な単位水量を減少させるために用いる混和剤(JIS A 6204 参照)。 |
AE減水剤 | AE剤と減水剤との両方の使用効果を兼ね備えた混和剤(JIS A 6204 参照)。 |
高性能AE減水剤 | 空気連行性能をもち、AE減水剤よりも高い減水性能及び良好なスランプ保持性能をもつ混和剤(JIS A 6204 参照)。 |
流動化剤 | あらかじめ練り混ぜられたコンクリートに添加し、これをかくはんすることによって、その流動性を増大させることを主たる目的とする混和剤(JIS A 6204 参照)。 |
防せい剤 | コンクリート中の鋼材が、使用材料中に含まれる塩化物によって腐食するのを抑制するために用いる混和剤(JIS A 6205参照)。 |
急結剤 | コンクリートの凝結時間を著しく短くし、早期強度を増進するために、主として吹付けコンクリートに用いる混和剤。 |
硬化促進剤 | セメントの水和を早め、初期材齢の強度発現を大きくするために用いる混和剤。 |
凝結遅延剤 | セメントの水和反応を遅らせ、凝結に要する時間を長くするために用いる混和剤。 |
高性能減水剤 | スランプを一定とした条件で単位水量を大幅に減少させるか、又は単位水量を一定とした条件でスランプを大幅に増加させる混和剤(JIS A 6204 参照)。 |
骨材
骨材の用語
用語 | 定義 |
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骨材 | モルタル又はコンクリートをつくるために、セメント及び水と練り混ぜる砂、砂利、砕砂、砕石、スラグ骨材、その他これらに類似の材料。 |
細骨材 | 10mm網ふるいを全部通り、5mm網ふるいを質量で85%以上通る骨材。 |
粗骨材 | 5mm網ふるいに質量で85%以上とどまる骨材。 |
砂 | 自然作用によって岩石からできた細骨材。 |
砂利 | 自然作用によって岩石からできた粗骨材。 |
砕砂 | 工場で岩石を破砕して製造するコンクリート用の細骨材(JIS A 5005 参照) |
砕石 | 工場で岩石を破砕して製造するコンクリート用の粗骨材(JIS A 5005 参照)。 |
高炉スラグ骨材 | 溶鉱炉で |
フェロニッケルスラグ骨材 | 炉でフェロニッケルと同時に生成する溶融スラグを徐冷し、又は水、空気などによって急冷し粒度調整した骨材(JIS A 5011-2 参照)。細骨材及び粗骨材がある。 |
銅スラグ細骨材 | 炉でフェロニッケルと同時に生成する溶融スラグを徐冷し、又は水、空気などによって急冷し粒度調整した骨材(JIS A 5011-2 参照)。細骨材及び粗骨材がある。 |
電気炉酸化スラグ骨材 | 電気炉で溶鋼と同時に生成する溶融した酸化スラグを冷却し、鉄分を除去して粒度調整した骨材(JIS A 5011-4 参照)。細骨材及び粗骨材がある。 |
溶融スラグ骨材 | 一般廃棄物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材(JIS A 5031 参照)。細骨材及び粗骨材がある。 |
再生骨材 | 解体したコンクリート塊などを破砕などの処理を行うことによって製造したコンクリート用の骨材。再生骨材H(JIS A 5021 参照)、再生骨材M(JIS A 5022 参照)、再生骨材L(JIS A 5023 参照)に分類し、それぞれに細骨材及び粗骨材がある。 |
軽量骨材 | コンクリートの質量の軽減、断熱などの目的で用いる普通の岩石よりも密度の小さい骨材。天然軽量骨材、人工軽量骨材、副産軽量骨材がある。 |
天然軽量骨材 | 火山作用などによって天然に産出する軽量骨材(JIS A 5002参照)。 |
人工軽量骨材 | けつ岩、フライアッシュなどを主原料として人工的につくった軽量骨材(JIS A 5002 参照)。細骨材及び粗骨材がある。 |
重量骨材 | 遮蔽用コンクリートなどに用いられる、普通の岩石よりも密度の大きい骨材。 |
標準砂 | セメントの強さ試験用モルタルに用いる天然けい砂(JIS R 5201 参照)。 |
補強材
補強材の用語
用語 | 定義 |
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鉄筋 | コンクリートに埋め込んで、コンクリートを補強するために用いる棒状の鋼材(JIS G 3112及びJIS G 3117 参照)。 |
丸鋼 | 断面が一様な円形の鉄筋(JIS G 3112及びJIS G 3117 参照) |
異形棒鋼 異形鉄筋 | コンクリートとの付着をよくするために、表面に突起をもつ棒状の鋼材(JIS G 3112及びJIS G 3117 参照)。 |
ステンレス鉄筋 | コンクリート補強に使用する熱間圧延によって製造したステンレス鋼の棒状の鋼材。異形棒鋼及びコイル状のものがある(JIS G 4322 参照)。 |
PC鋼材 | プレストレストコンクリートに用いる緊張用の鋼材(JIS G3109、JIS G 3137及びJIS G 3536 参照) |
溶接金網 | コンクリートに埋め込んで、コンクリートを補強するために用いる金網で、格子状に配列した線径2.6mm 以上で16.0mm以下の鉄線の交点を電気抵抗溶接して製造したもの(JIS G 3551 参照)。 |
短繊維 | コンクリートに分散混入する鋼繊維、炭素繊維、ガラス繊維、プラスチック繊維などの短い繊維。 |
連続繊維補強材 | 炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などの連続した繊維に樹脂を含浸・硬化させた複合材料で、棒材、格子状のものなどがある。 |
補強用連続繊維シート | 1本の太さが数μm から十数μm 程度のフィラメントを多数束ねて、平面状の一方向又は二方向に配列してシート状又は織物状にしたもの(JIS A 1191 参照)。 |
コンクリート材料の性質
コンクリート材料の性質の用語
用語 | 定義 |
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密度 | セメント、混和材などの粉体の質量をその絶対容積で除した値(JIS R 5201 参照)。 |
粉末度 | セメント、混和材などの粉体の細かさ(JIS R 5201 参照)。 |
比表面積 | セメント、混和材などの粉体の細かさを示す指標で、一般にはブレーン空気透過装置で測定された値(JIS R 5201 参照)。 |
凝結 | セメントに水を加えて練り混ぜてから、ある時間を経た後、水和反応によって流動性を失い、次第に硬くなる現象(JIS R 5201 参照)。 |
偽凝結 | セメントに水を加え練り混ぜているとき又は練混ぜを終えて間もない時期に、正常な水和反応によらないで、一時的にこわばり又は凝結したような状態を示す現象。 |
硬化 | セメントが凝結した後、時間の経過に伴って硬さ及び強さが増進する現象。 |
水和熱 | セメントの水和反応に伴って発生する熱(JIS R 5203 参照)。 |
安定性 | セメントが異常な体積変化を起こさずに、安定して水和する性質(JIS R 5201 参照)。 |
圧縮強さ | 供試体が耐えられる最大圧縮荷重を、圧縮力に垂直な供試体の断面積で除した値(JIS R 5201 参照)。 |
フロー値比 | 普通ポルトランドセメントを用いて作製した基準とするモルタルのフロー値に対する、混和材と普通ポルトランドセメントとを用いて作製した試験モルタルのフロー値の比を分率で表した値(JIS A 6206 参照)。 |
活性度指数 | 普通ポルトランドセメントを用いて作製した基準とするモルタルの圧縮強度に対する、混和材と普通ポルトランドセメントとを用いて作製した試験モルタルの圧縮強度の比を分率で表した値(JIS A 6206 参照)。 |
安定性 | 骨材の、気象作用に対する抵抗性。凍結融解作用に対する抵抗性の指標にもなる(JIS A 1122 参照) |
強熱減量 | 試料をある一定の温度で強熱した場合の質量の減少量。セメントの場合は風化の程度を、フライアッシュの場合は未燃炭素量を、人工軽量骨材の場合は焼成の完全さを確かめる指標となる(JIS R 5202、JIS A 6201及びJIS A 5002 参照)。 |
絶対乾燥状態 | 骨材を100~110℃の温度で定質量となるまで乾燥し、骨材粒の内部に含まれている自由水が取り去られた状態。絶乾状態と略称することがある。 |
表面乾燥飽水状態 | 骨材の表面水がなく、骨材粒の内部の空隙が全て水で満たされている状態。表乾状態と略称することがある。 |
表面水率 | 骨材の表面についている水量の表面乾燥飽水状態の骨材質量に対する分率(JIS A 1125 参照)。 |
吸水率 | 表面乾燥飽水状態の骨材に含まれている全水量の、絶対乾燥状態の骨材質量に対する分率(JIS A 1109及びJIS A 1110 参照)。 |
含水率 | 骨材粒の内部に含まれる水量と骨材の表面についている水量の総和の、絶対乾燥状態の骨材質量に対する分率(JIS A 1125 参照)。 |
表乾密度 | 表面乾燥飽水状態の骨材の質量を、骨材の絶対容積で除した値(JIS A 1109及びJIS A 1110 参照)。 |
絶乾密度 | 骨材の絶対乾燥状態の質量を、骨材の絶対容積で除した値(JIS A 1109及びJIS A 1110 参照) |
実積率 | 容器に満たした骨材の絶対容積の、その容器の容積に対する分率(JIS A 1104 参照)。 |
絶対容積 | 骨材粒の占める体積。骨材中の空隙を含み、骨材粒間の空隙は含まない。 |
単位容積質量 | 所定の締固め条件で容器に満たした骨材の質量を、その容器の容積で除した値(JIS A 1104 参照)。 |
ふるい | コンクリート及びコンクリート用材料の試験に用いるふるいで、JIS Z 8801-1 に規定する網ふるい。 |
粒度 | 骨材の大小の粒の分布の状態(JIS A 1102 参照)。 |
粗粒率 | 80mm、40mm、20mm、10mm、5mm、2.5mm、1.2mm、0.6mm、0.3mm、及び0.15mm の網ふるいの一組を用いてふるい分けを行った場合、各ふるいを通らない全部の試料の分率の和を100で除した値。 |
最大寸法 | 質量で骨材の90%以上が通るふるいのうち、最小寸法のふるいの呼び寸法で示される粗骨材の寸法。 |
微粒分量 | 骨材に含まれる75μm の網ふるいを通過する微粉末の量。骨材の全質量に対する比率で表される(JIS A 1103 参照)。 |
すりへり減量 | 回転するドラム中で骨材に摩擦又は衝撃を与えた場合の所定の回転数における骨材のすりへり損失量。骨材の耐摩耗性の判定に利用され、骨材の全質量に対する比率で表される(JIS A 1121 参照)。 |
粘土塊量 | 骨材中に含まれる粘土塊の量。骨材の全質量に対する比率で表される(JIS A 1137 参照)。 |
有機不純物 | モルタル及びコンクリートに用いる細骨材中に含まれる有機不純物(JIS A 1105 参照)。 |
塩化物量 | 骨材に含まれている塩化物の量(JIS A 5002 参照)。 |
塩化物イオン量 | フレッシュコンクリートに含まれる塩化物イオンの量(JIS A 1144 参照)。 |
ワーカビリティー | 材料分離を生じることなく、運搬、打込み、締固め、仕上げなどの作業が容易にできる程度を表すフレッシュコンクリートの性質。 |
コンシステンシー | フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュペーストの変形又は流動に対する抵抗性。 |
プラスティシティー | 容易に型枠に詰めることができ、型枠を取り去るとゆっくり形を変えるが、くずれたり、材料が分離することのないような、フレッシュコンクリートの性質。 |
スランプ | フレッシュコンクリートの軟らかさの程度を示す指標の一つ。スランプコーンを引き上げた直後に測った頂部からの下がりで表す(JIS A 1101 参照)。 |
フロー値 | フレッシュモルタルの軟らかさ又は流動性を示す指標の一つ。所定のコーンを用いて成形した試料の直径の広がりで表す(JIS R 5201 参照)。 |
流下時間 | フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュペーストの軟らかさ又は流動性を示す指標の一つ。漏斗状容器からの試料の自由流下に要する時間で表す。 |
スランプフロー | フレッシュコンクリートの流動性を示す指標の一つ。スランプコーンを引き上げた後の、試料の広がりを直径で表す(JIS A 1150 参照)。 |
流動性 | 自重又は外力によってフレッシュコンクリート、フレッシュモルタル及びフレッシュペーストが流動する性能。 |
ブリーディング | フレッシュコンクリート及びフレッシュモルタルにおいて、固体材料の沈降又は分離によって、練混ぜ水の一部が遊離して上昇する現象(JIS A 1123 参照)。 |
材料分離 | 運搬中、打込み又は打込み後において、フレッシュコンクリートの構成材料の分布が不均一になる現象。 |
ポンプ圧送性 | コンクリートポンプによって、フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルを圧送するときの圧送の難易性。 |
フィニッシャビリティー | コンクリートの打上がり面を要求された平滑さに仕上げようとする場合、その作業性の難易を示すフレッシュコンクリートの性質。 |
単位容積質量 | フレッシュコンクリートの単位容積当たりの質量(JIS A 1116 参照)。 |
空気量 | コンクリート中のセメントペースト又はモルタル部分に含まれる空気泡の容積の、コンクリート全容積に対する分率(JIS A 1116、JIS A 1118及びJIS A 1128 参照)。 |
エントラップトエア | 混和剤を用いないコンクリートに、その練り混ぜ中に自然に取り込まれる空気泡。 |
エントレインドエア | AE剤又は空気連行作用がある混和剤を用いてコンクリート中に連行させた独立した微細な空気泡。 |
凝結 | コンクリートを練り混ぜてから、時間の経過に伴って流動性を失い、次第に硬くなる現象(JIS A 1147 参照) |
全塩化物イオン量 | 硬化コンクリートから硝酸で抽出される塩化物イオンの量(JIS A 1154 参照)。 |
供試体 | 各種試験を行うために所定の形状・寸法になるように作製したコンクリート、モルタルなどの成形品(JIS A 1107、JIS A 1114、JIS A 1132及びJIS R 5201 参照)。 |
キャッピング | 供試体に均等な荷重がかかるよう、セメントペーストなど適切な材料を用いて載荷面を平滑に仕上げること(JIS A 1132参照)。 |
圧縮強度 | 供試体が耐えられる最大圧縮荷重を、圧縮力に垂直な供試体の断面積で除した値(JIS A 1108、JIS A 1114及びJIS A 1136参照)。 |
引張強度 | 供試体が耐えられる最大引張荷重を、引張力に垂直な供試体の断面積で除した値。ただし、コンクリートの場合は、一般に割裂引張強度の値を用いる。 |
割裂引張強度 | 円柱供試体を横にして直径方向に線載荷し、コンクリートが割裂破壊したときの荷重から、弾性理論によって計算された引張応力度の値(JIS A 1113 参照)。 |
曲げ強度 | 供試体が耐えられる最大曲げモーメントを、供試体の断面係数で除した値(JIS A 1106 参照)。 |
せん断強度 | せん断面に沿った最大荷重を、せん断面の断面積で除した値。 |
支圧強度 | 部分的に圧縮荷重を受けたとき耐えられる最大圧縮荷重を荷重作用面積で除した値。 |
付着強度 | コンクリートに埋め込んだ鉄筋、PC鋼材などの引抜き力又は押抜き力の最大値を、二つの材料が接触する付着面積で除した値。 |
ヤング率 静弾性係数 | 一軸静的載荷によって得られた応力-ひずみ曲線において、原点と任意の点とを結ぶ直線の勾配で表される値。コンクリートの場合、強度の1/3に相当する応力点と原点とを結ぶ線分の勾配として与えられる割線ヤング係数で示す(JIS A 1149 参照)。 |
ポアソン比 | コンクリートに軸方向力を加えたときの縦ひずみに対する、軸方向と直角方向との横ひずみの割合。 |
動弾性係数 | 振動特性試験における、供試体の形状、大きさ、質量及び縦振動又はたわみ振動の一時共鳴振動数などから求められる弾性係数(JIS A 1127 参照)。 |
非破壊試験 | 破壊することなくコンクリートの諸性質を調べる試験。 |
クリープ | 応力を作用させた状態において、弾性ひずみ及び乾燥収縮ひずみを除いたひずみが時間とともに増大していく現象。 |
リラクセーション | 材料に力を加えてある一定のひずみを保った場合に、時間とともにその応力が低下していく現象。 |
乾燥収縮 | 硬化したコンクリート又はモルタルが乾燥によって収縮する現象。 |
自己収縮 | セメントの水和反応の進行によって、コンクリート、モルタル及びペーストの体積が減少し、収縮する現象。 |
温度応力 | コンクリート部材内部の温度分布が不均一な場合及び温度の上昇・降下に伴って生じる体積変化が外的に拘束された場合に、コンクリートに発生する応力。 |
リバウンドハンマ | 重すい(錘)を衝突させ、重すい(錘)の跳ね返り量を測定することで、コンクリート表面の反発度を読み取る装置(JIS A 1155 参照)。 |
反発度 | コンクリート表面の硬度を表す指標。間接的に圧縮強度の指標となる。リバウンドハンマを用いて測定する(JIS A 1155参照)。 |
耐久性 | 気象作用、化学的侵食作用、機械的磨耗作用、その他の劣化作用に対して長期間耐えられるコンクリートの性能。 |
中性化 | 硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガスの作用を受けて次第にアルカリ性を失っていく現象。炭酸化と呼ばれることもある。 |
凍害 | 凍結又は凍結融解の作用によって、表面劣化、強度低下、ひび割れ、ポップアウトなどの劣化を生じる現象。 |
初期凍害 | 凝結硬化の初期に受けるコンクリートの凍害。 |
腐食 | 内部又は外部からの腐食因子によって、鋼材がさび(錆)る現象(JIS A 6205 の附属書1及び附属書2 参照)。 |
塩害 | コンクリート中の塩化物イオンによって鋼材が腐食し、コンクリートにひび割れ、剝離、剝落などの損傷を生じさせる現象。 |
アルカリ骨材反応 | アルカリとの反応性をもつ骨材が、セメント、その他のアルカリ分と長期にわたって反応し、コンクリートに膨張ひび割れ、ポップアウトを生じさせる現象。 |
水密性 | コンクリート内部への水の浸入又は透過に対する抵抗性。 |
透水性 | コンクリート内部の圧力差による水の移動のしやすさ。 |
配合 調合 | コンクリートをつくるときの各材料の使用割合又は使用量。 |
設計基準強度 | 構造計算において基準とするコンクリートの強度。 |
配合強度 調合強度 | コンクリートの配合(調合)を決める場合に目標とする強度。 |
呼び強度 | JIS A 5308 に規定するコンクリートの強度の区分。 |
示方配合 計画調合 | 所定の品質のコンクリートが得られるような配合(調合)で、仕様書又は責任技術者によって指示されたもの。コンクリートの練上り1m3の材料使用量で表す。 |
現場配合 現場調合 | 示方配合(計画調合)のコンクリートが得られるように、現場における材料の状態及び計量方法に応じて定めた配合。 |
単位量 | コンクリート1m3をつくるときに用いる各材料の使用量。単位セメント量、単位水量、単位粗骨材量、単位細骨材量、単位混和材量及び単位混和剤量がある。 |
水セメント比 | フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれるセメントペースト中の水とセメントとの質量比。質量百分率で表されることが多い。 |
セメント水比 | フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれるセメントペースト中のセメントと水との質量比。 |
水結合材比 | フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれるセメントペースト中の水と結合材との質量比。質量百分率で表されることが多い。 |
細骨材率 | コンクリート中の全骨材量に対する細骨材量の絶対容積比を分率で表した値。 |
単位粗骨材かさ容積 | コンクリート1m3をつくるときに用いる粗骨材のかさの容積。単位粗骨材量をその粗骨材の単位容積質量で除した値。 |
レイタンス | コンクリートの打込み後、ブリーディングに伴い、内部の微細な粒子が浮上し、コンクリート表面に形成するぜい弱な物質の層。 |
エフロレッセンス | 硬化したコンクリートの内部からひび割れなどを通じて表面に析出した白色の物質。 |
洗い分析 | フレッシュコンクリートをふるいを通して水洗いすることによって、各材料の構成比を求める操作(JIS A 1112 参照) |
プレクーリング | コンクリートの練上り温度を低くするため、コンクリートの構成材料をあらかじめ冷やす操作、又は練混ぜ中若しくは打込み前にコンクリートを冷やす操作。 |
プレウェッティング プレソーキング | 軽量骨材などを使用する際に、骨材をあらかじめ散水又は浸水させて吸水させる操作。 |
設備・施工
設備・施工の用語
用語 | 定義 |
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バッチミキサ | 一練り分ずつのコンクリート材料を練り混ぜるミキサ(JIS A 8603-1 参照)。 |
連続練りミキサ | コンクリート用材料の計量、供給及び練混ぜを行う各機械を一体化して、フレッシュコンクリートを連続して製造し、排出する装置。 |
重力式ミキサ | 内側に練混ぜ用羽の付いた混合胴の回転によってコンクリート用材料をすくいあげ、自重で落下させて練り混ぜる方式のミキサ(JIS A 8603-1 参照)。 |
強制練りミキサ | 羽を動力で回転させ、コンクリート材料を強制的に練り混ぜ、コンクリートを製造する方式のミキサ。水平1軸形、水平2軸形、パン形などの種類がある(JIS A 8603-1 参照)。 |
練混ぜ | コンクリート材料を均一に混ぜ合わせ、安定した品質になるように練る行為。 |
練直し | 練混ぜ後、コンクリート又はモルタルが固まり始めない段階において、材料が分離した場合などに再び練り混ぜる行為。 |
試し練り | 計画した配合(調合)で所定のコンクリートが得られるかどうかを調べるために行う練混ぜ。 |
運搬 | フレッシュコンクリートをレディーミクストコンクリート工場から工事現場まで運ぶ行為。又は工事現場内の荷卸し地点から打込み地点までコンクリートポンプなどの装置で移送する行為。 |
アジテータ | フレッシュコンクリートを打ち込む前に分離しないようにかき混ぜる機械。 |
コンクリートポンプ | フレッシュコンクリートを機械的に押し出し、輸送管を通して連続的に運搬する装置。 |
バケット | フレッシュコンクリートを運搬するための、下端部に開閉口のついたおけ(桶)状の容器。 |
ホッパ | 材料又はフレッシュコンクリートを受け入れるための、漏斗状の装置又は用具。 |
コンクリートプレーサ | フレッシュコンクリートを圧縮空気によって送り出し、輸送管を通して連続的に運搬する装置。 |
シュート | フレッシュコンクリートを高所から低所に流し送るためのとい(樋)状又は管状の用具。 |
打込み 打設 | フレッシュコンクリートを所定の位置に投入し、型枠内に詰め込む行為。 |
締固め | 打ち込んだフレッシュコンクリートを振動させたり、たたいたり、突いたりして空隙を少なくし、密実にする行為。 |
振動機 | フレッシュコンクリートに振動を与えて締め固めるための機械(内部振動機と外部振動機とがある。)。 |
内部振動機 | フレッシュコンクリート内部に差込み締め固める振動機(棒)(JIS A 8610 参照)。 |
外部振動機 | フレッシュコンクリートを締め固めるために建築用装置(例えば、型枠の壁面)の外側の部分に取り付けるもの(JIS A 8611 参照)。 |
コールドジョイント | 先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートとの間が、完全に一体化していない継目。 |
打重ね | まだ固まらない状態のコンクリート上に新しいコンクリートを打ち足す行為。 |
タンピング | 床(スラブ)又は舗装用コンクリートに対し、打ち込んでから固まるまでの間に、その表面をたたいて密実にする行為。 |
豆板 | 硬化したコンクリートの一部に粗骨材だけが集まってできた空隙の多い不均質な部分。 |
プレパックドコンクリート | あらかじめ型枠内に特定の粒度をもつ粗骨材を詰めておき、その間隙にモルタルを注入してつくるコンクリート。 |
吹付けコンクリート | フレッシュコンクリート又はその材料を、ホースを用いて圧送し、ホース先端のノズルから所定の場所に、圧縮空気を利用して吹き付けてつくるコンクリート。 |
舗装コンクリート | 通常のコンクリートよりも凍結融解抵抗性、すりへり抵抗性、繰返し応力による疲労抵抗性を高め、舗装に適した性能を付与したコンクリート(JIS A 5308 参照)。 |
打継ぎ | 硬化した状態にあるコンクリートに接して、新たなコンクリートを打ち込む行為。 |
打継目 | 打継ぎを行った境界部の継目。 |
膨張目地 伸縮目地 | 構造物の部材又は部位に膨張若しくは収縮が生じても、それらによる変形がほかの部材又は部位に拘束されないように設けられるコンクリートの目地。セメントコンクリート舗装要綱では、構造による分類で膨張目地、働きによる分類で伸縮目地と呼称している。 |
収縮目地 | 面積の大きいコンクリートの版・壁などに、収縮による不規則なひび割れが発生することを防止する目的で、溝切り又は突合せによってあらかじめ設けられる目地。 |
誘発目地 | 乾燥収縮、温度応力、その他の原因によって生じるコンクリート部材のひび割れをあらかじめ定めた位置に生じさせる目的で、所定の位置に断面欠損を設けてつくる目地。 |
ダミー目地 | 収縮目地の一つで、コンクリートの硬化後、カッタで切るなどしてコンクリート版の上部に溝を造り、ひび割れの発生を誘導する目地。溝には目地材を注入する。 |
化粧目地 | 表面を意匠的に仕上げた目地。 |
グラウティング | グラウトを注入又は充塡する作業。 |
パイプクーリング | マスコンクリートなどの施工において、あらかじめコンクリート中に埋め込んだパイプに冷水又は冷気を流して、コンクリートを冷やす操作。 |
養生 | コンクリートに所要の性能を発揮させるため、打込み直後の一定期間、適切な温度及び湿度に保つと同時に、有害な作用から保護する行為又は処置。 |
標準養生 | 温度を20±3℃に保った水中、湿砂中又は飽和蒸気中で行う供試体の養生。 |
水中養生 | コンクリートを水中に浸せきして行う養生。 |
封かん養生 | コンクリート表面からの水分の出入りがない状態に保って行う供試体の養生。 |
湿潤養生 | コンクリート湿潤状態に保つ養生。 |
膜養生 | 打込み後の適切な時間に、コンクリート表面に膜養生剤を散布して皮膜を形成させ、水分の蒸発を防ぐようにした養生。 |
促進養生 | コンクリートの硬化又は強度発現を促進させるために行う養生。 |
蒸気養生 | 高温度の水蒸気の中で行う促進養生。 |
常圧蒸気養生 | 大気圧下で行う蒸気養生。 |
高温高圧蒸気養生 オートクレーブ養生 | 高温・高圧の蒸気がま(オートクレーブ)の中で、常圧より高い圧力下で高温の水蒸気を用いて行う蒸気養生。 |
型枠 | 打ち込まれたコンクリートを所定の形状及び寸法に保ち、コンクリートが適切な強度に達するまで支持する仮設物。 |
せき板 | 型枠の一部で、コンクリートに直接接する木、金属、プラスチックなどの板類。 |
型枠の一部で、せき板を所定の位置に固定するための仮設構造物。 | |
スペーサ | 鉄筋、PC鋼材、シースなどに所定のかぶりを与えたり、その間隔を正しく保持したりするために用いる部品。 |
セパレータ | せき板を所定の間隔に保つために用いる主として鋼製の部品。 |
かぶり かぶり厚さ | 鋼材、シースなどの表面とそれらを覆うコンクリートの外側表面までの最短距離。 |
あき | 互いに隣り合って配置された鋼材の表面の最短距離。 |