配筋検査の管理確認項目一覧

鉄筋工事についての施工計画時から組立完了までの主な管理確認項目を挙げます。特に配筋後の鉄筋の位置・組立精度・かぶり厚さの精度は、コンクリート部材の構造耐力と耐久性に直接影響するため重要なポイントになります。

[目次]

施工計画時

【施工計画時の鉄筋工事の主な管理確認項目(JASS5)】

  1. 共通仕様書・特記仕様書・構造設計図の再確認
    • 定着長さ・継手長さ・余長・折曲げ寸法
    • 鉄筋のあき・かぶり厚さ
    • 鉄筋の上下・前後などの位置関係
    • バーサポート・スペーサーの種類・位置・数量
    • 加工組立の順序
  2. 設備配管などの確認
  3. 切断・加工の方法
  4. ガス圧接、その他の継手方法の検討
  5. 加工工場の選定
  6. 鉄筋保管方法

材料受入時

【材料受入時の鉄筋工事の主な管理確認項目(JASS5)】

  1. 鉄筋、開口補強材および継手材の受入検査
  2. バーサポート・スペーサーの受入検査

加工時

【加工時の鉄筋工事の主な管理確認項目(JASS5)】

  1. 加工組立要領書の内容検討
  2. 施工図の検討
  3. 種別・径
  4. 折曲げ寸法・余長
  5. 各部寸法・全長
  6. 鉄筋の保管状況

組立時

工事監理者は、鉄筋組立後コンクリート打込前に配筋検査を行います。

【組立時の鉄筋工事の主な管理確認項目(JASS5)】

  1. 加工組立要領書の内容検討
  2. 施工図の検討
  3. 種別・径・本数
  4. 配筋の方法の確認(柱・梁・スラブ)
  5. 折曲げ寸法・余長
  6. 鉄筋のあき・かぶり厚さ
  7. 定着位置・長さ
  8. 重ね継手の位置・長さ
  9. 継手材の種類、取付位置、方法
  10. 資格者の確認(ガス圧接・溶接・その他)
  11. 開口補強材の種類、枚数、取付位置
  12. バーサポート・スペーサーの配置・数量
  13. 鉄筋の保管状況