防護棚(朝顔)

防護棚ぼうごだなとは、足場の外側に向けて設置する落下防止設備です。建設工事の現場から物が外部に落下することを防止するための設備になります。上向けに傾斜して設置するため、見た目が朝顔の花に似ていることから、建設業界で"朝顔"と呼ばれることもあります。

[目次]

防護棚の設置基準(JASS2)

JASS2における防護棚の設置基準は以下になります。

防護棚の設置基準(JASS2)

項目数値
1段目の設置高さ地上から4~5m程度
2段目以上の設置高さ下の段から10m以下
突き出し長(水平)2m以上
角度水平面に対して20°以上
材料(敷板)木材:30mm厚程度
鉄板:1.6mm厚以上

防護棚の設置基準(建築基準法施行令)

建築基準法施行令における防護棚の設置基準は以下になります。

落下物に対する防護 令第136条の5 2

建築工事等を行う場合において、建築のための工事をする部分が工事現場の境界線から水平距離が5m以内で、かつ、地盤面から高さが7m以上にあるとき、その他はつり、除去、外壁の修繕等に伴う落下物によって工事現場の周辺に危害を生ずるおそれがあるときは、国土交通大臣の定める基準に従って、工事現場の周囲その他危害防止上必要な部分を鉄網又は帆布でおおう等落下物による危害を防止するための措置を講じなければならない。
大臣の定め:昭39建国91