鉄骨造(S造)の接合部 継手・仕口・柱脚
二つ以上の部材が接合される部分を接合部といいます。鉄骨造(S造)に用いられる主な接合部には、継手、仕口、柱脚などがあります。継手と仕口は接合に高力ボルトや溶接を用い、柱脚ではアンカーボルトを用います。鉄骨造は、地震時に接合部が破壊するケースがあるため、接合部は適切に設計する必要があります。
[目次]
継手
同じ部材を同じ方向に接合する部分を継手といいます。柱同士の接合部は柱継手、梁同士の接合部は梁継手といいます。継手は、高力ボルト接合とするのが一般的です。納まり上、高力ボルト接合とできない場合、溶接接合にします。
仕口
異なる方向の二つ以上の部材を接合する部分を仕口といいます。仕事では、柱梁接合部のことを仕口と呼ぶことが多いです。柱梁接合部を剛接合とする場合は、柱に溶接したダイヤフラムに大梁のフランジを突合せ溶接します。柱梁接合部をピン接合とする場合は、柱に溶接したガセットプレートと大梁のウェブを高力ボルト接合します。
柱脚
鉄骨と鉄筋コンクリートとの異種材料の接合部となるため、力学性状が複雑です。力の伝達を理解し、鉄骨部、鉄筋コンクリート部ともに破壊しないよう適切に設計する必要があります。
柱脚についてこちらで解説しています。柱脚とは