鉄筋コンクリート造(RC造)の構造形式
鉄筋コンクリート造(RC造)の主な構造形式には、ラーメン構造、耐震壁付きラーメン構造、壁式構造、壁式ラーメン構造があります。
RC造の特徴についてはこちらで解説しています。構造種別について
[目次]
ラーメン構造
ラーメン構造とは、水平力に対して剛結した柱梁の骨組で抵抗する構造形式です。剛結した柱梁の骨組のことをラーメンといいます。
耐震壁付きラーメン構造
耐震壁付きラーメン構造とは、水平力に対して耐震壁と柱で抵抗する構造形式です。
曲げ部材である柱梁に比べて、耐震壁は強度と剛性が格段に高いため、高い耐震性が得られます。しかし、耐震壁の配置がアンバランスだと思わぬ破壊を招くため、水平面・鉛直面ともに配置のバランスを考慮する必要があります。
耐震壁についてはこちらで解説しています。耐震壁について
壁式構造
壁式構造とは、水平力に対して耐力壁で抵抗する構造形式です。
地上部分5階建て以下、軒高20m以下、階高3.5m以下にするなどの制約があります。
耐力壁についてはこちらで解説しています。耐力壁について
壁式ラーメン構造
壁式ラーメン構造とは、張間方向を独立連層耐力壁構造とし、桁行方向を壁と一体化した壁柱・壁梁からなるラーメン構造とする構造形式です。 連層耐力壁とは、複数の層にまたがった高さ方向に連続して配置した耐力壁のことをいいます。 地上部分15階建て以下、軒高45m以下にするなどの制約があります。