コンクリート型枠の支柱の盛替え

支柱の盛替えとは、型枠を一度取外し、せき板を取り除いた後、支柱のみを立て直す作業のことをいいます。
若材齢のコンクリートに荷重が作用することは望ましくないため、支柱の盛替えは原則として行ってはいけません。資機材の搬出のためなど、やむを得ず支柱の盛替えを行う場合は、「現場打ちコンクリートの型わく及び支柱の取り外しに関する基準」に従います。この場合においても、大梁の支柱の盛替えは行ってはいけません。
型枠・支柱の存置期間についてはこちらで解説しています。型枠の存置期間について
型枠の取外しについてはこちらで解説しています。型枠の取外しについて

[目次]

型わく及び支柱の取り外しに関する基準

現場打コンクリートの型わく及び支柱の取り外しに関する基準

昭和46年建設省告示第110号、改正:昭和63年建設省告示第1655号

建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第76条第2項の規定に基づき、現場打コンクリートの型わく及び支柱の取り外しに関する基準を次のように定める。

第2 支柱の盛りかえは、次の各号に定めるところによらなければならない。

  1. 大ばりの支柱の盛りかえは行わないこと。
  2. 直上階に著しく大きい積載荷重がある場合においては、支柱(大ばりの支柱を除く。以下同じ。)の盛りかえは、行わないこと。
  3. 支柱の盛りかえは、養生中のコンクリートに有害な影響をもたらすおそれのある振動又は衝撃を与えないように行うこと。
  4. 支柱の盛りかえは、逐次行うものとし、同時に多数の支柱について行わないこと。
  5. 盛りかえ後の支柱の頂部には、十分な厚さ及び大きさを有する受板、角材その他これらに類するものを配置すること。